成長しつづける卒業生
普通科
母校の国語科教員に
修文学院高等学校 国語科担当
高瀬 昌代 さん MASAYO TAKASE
2005年3月卒業
高校時代の国語の先生に憧れて。
私が国語科教員になったのは、高校時代に国語担当だった女性の先生の影響です。明るくパワフルな人柄で、「源氏物語」の複雑な心理描写も自分の体験談を交えて「なるほど!」と思わせてくれる、楽しい授業に引き込まれました。当時はまだ一般的ではなかったジェンダーの視点も随所に織り込まれ、人生の先輩としても憧れを抱いた先生でした。
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修文での教育実習で感じた
手応え。
先生方の勧めで愛知県立大学の国文学科※を受験し入学しました。教育実習で修文の3年生を担当し、手応えを感じたのは当時ニュースになった代理出産を題材にしたとき。真剣な表情で意見を出し合う生徒たちを見て、答えのない問いを考えることの意義深さを再認識しました。
※2005年入学当時
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生徒と一緒に考える
授業づくりを。
2022年4月から母校で教えています。常に自分の価値観や教育観を見つめ直し、生徒と一緒に教材をひも解いていくよう心がけています。昔の卒業生から「今でも先生の授業を覚えています」と手紙が来るなど、自分の思いが伝わったと実感したときには大きな喜びがあります。
情報会計科
心理学とA I 技術を学ぶ
追手門学院大学 心理学部
人工知能・認知科学専攻 1年
佐藤 令奈 さん REINA SATO
2024年3月卒業
生徒会活動で自信を手に入れた。
将来に役立てたいと思い、高校では情報系とビジネス系の6つの検定で1級を取得しました。また、積極的な自分になりたかったので生徒会活動にも力を入れ、副会長として目標の実現に向けて必要なことを仲間と議論し行動に移せた経験は、達成感と自信につながりました。
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意思を貫き、県外の大学へ進学。
中学時代から関心のあった心理学と、高校の授業で興味を持ったAI技術の両方を学びたいという強い思いがあったので、進学先は県外の大学に。専門学科特別入試の小論文と面接に向けては、不安だった私のために先生が試験前日まで指導してくださり、当日は準備したとおりにAIをテーマとした小論文をスムーズに書くことができました。
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夢は、AI技術で人を助けること。
大阪で初めての一人暮らしをしながらの大学生活。高校時代と同様に、専門分野の勉強はもちろん興味のあることすべてに貪欲に取り組みます。男子学生が多い専攻の中で、女子は理系が苦手という風潮を変えたいですし、将来はAI技術で人を助けたいという夢を抱いています。
家政科
空港スタッフとして活躍
株式会社ドリームスカイ名古屋
空港サービス部
池側 悠那さん YUNA IKEGAWA
2019年3月卒業
仲間と競い合い、
助け合って成長。
高校時代に一番成長させてくれたのはファッションショーです。負けず嫌いなので仲間とトリを競って作品製作やウォーキング練習に打ち込む一方で、一つの舞台を作り上げるために助け合う姿勢を学びました。お辞儀の仕方など先生から受けた指導も仕事に役立っています。
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新たな挑戦をしたくて
エアライン学科へ
保育士志望でしたが、航空業界への好奇心から空港スタッフへ進路変更し、名古屋観光専門学校※エアライン学科で語学と専門知識を学びました。振り返れば、和太鼓部の活動で自分の殻が破れ、積極的に人と関わる接客業に挑戦したい気持ちが膨らんだのだと思います。
※現・専門学校名古屋ホスピタリティ
・アカデミー
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接客の難しさと
楽しさを感じながら。
中部国際空港の国内線でJALなどのチェックイン業務と後輩の教育を担当しています。心がけているのは、限られた時間内での接客でもお客様との会話を大切にし、お子様がいたら退屈しないよう話しかけること。責任者として、出発間際に来られたお客様などへの臨機応変な対応も求められますが、最善の対応を追求できる喜びを感じています。
食物調理科
SNSで洋菓子を受注販売
農家の菓子屋 Ettyi 代表
後藤 万里栄 さん MARIE GOTO
2020年3月卒業
パティシエになり
有名店で修業。
修文で製菓の魅力を知り、パティシエになるため製菓検定2級を取得して特待生としてエコール辻大阪に修学しました。名古屋の製菓店に勤務し、超一流シェフから妥協のない繊細な技術を学んだのですが、体調を崩して製菓をあきらめ自宅近くのナス農園で働き始めました。
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出会いと気づきを
起業につなげて。
やっぱりお菓子作りをしたくなり、農園でのおやつに持参したらオーナーさんが「おいしい!マルシェで売る?」と。その一言で決意して自宅の予備キッチンを改装し、自分で育てた野菜を使った焼き菓子の製造を開始。お客様から「ケーキも作って」と要望され、自宅へ取りに来てもらうという方法に気づいてSNSでの受注販売が実現しました。
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いつか農園併設の
お店を持ちたい。
焼き菓子は週1回、ケーキは月2回の販売を行い、ナスの収穫が忙しい季節は農業に専念する兼業スタイルです。目標はこの近辺でお店を開くこと。お菓子とお茶を楽しむついでに、隣の農園で野菜の収穫を体験してもらえるようなお店ができたらいいなと思っています。